正義中毒は脳の仕組み
みなさん、こんにちは。
さて、自粛警察、マスク警察、はんこ警察、色々ある。
なかでも数年前からある「着物警察」は、
「着付けがおかしい」
「みっともない」
「(コーディネートが)ルール違反」
と説教したり、無理やり着物を直すなど、着物初心者の若い女性に「おせっかいマウント」をする人のことらしい。
「きものと宝飾社」が2019年1月に行ったアンケート結果では、着物を比較的よく着る人の約19%が、被害に遭っていた。
親切が目的なら、きつい言葉で注意しないんじゃないか?
嫌味なんて言わずに、耳聞こえの良い言葉でフォローできるのではないか?
どうして人を攻撃するんだろう。
どうして、こちらの事情、人格、権利を平気で無視するんだろう。
こんなことばかりだ。
いつ誰に責められるか、不安でたまらない。
脳科学者で、医学博士、認知科学者でもある中野 信子氏は、著書「人は、なぜ他人を許せないのか?」の中で、このように述べている。
「人の脳は、裏切り者や社会のルールから外れた人といった、わかりやすい攻撃対象を見つけ、罰することに快感を覚えるようにできています。
他人に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激され、快楽物質であるドーパミンが放出されます。
この快楽にはまってしまうと簡単には抜け出せなくなってしまい、罰する対象を常に探し求め、決して人を許せないようになるのです。
こうした状態を、私は正義に溺れてしまった中毒状態、いわば「正義中毒」と呼ぼうと思います。この認知構造は、依存症とほとんど同じだからです。
正義中毒が脳に備わっている仕組みである以上、誰しもが陥ってしまう可能性があるのです。」
引用元:中野 信子 著「人は、なぜ他人を許せないのか?」アスコム
人を攻撃する理由って、脳の仕組みだったんだ・・・!
この仕組みを、もっと知りたいと思った。
今日も良い1日を。