パレートの法則 VS 完璧主義、2割がんばれば8割うまくいく
みなさん、こんにちは。
さて、
「100匹のアリのうち、よく働くのは2割だけ」
「試験問題の8割が、その学科に関する2割の知識で答えられる」
・・・このような80:20の法則を聞いたことはないだろうか?
これはパレートの法則と呼ばれる統計モデルで、昨日のカフェオープンの例では、この法則にあてはめて短期目標を立てた。
鬱の自分には、完璧主義という敵がいる。
パレートの法則は、完璧主義を破壊してくれる。
投資家、経営コンサルタントであるリチャード・コッチ氏は、
「成果の80%は20%の時間で得られる」
など、最小限の努力で最大限の効果を上げる思考法を紹介している。
コッチ氏の著書「人生を変える80対20の法則」は、24カ国語に翻訳され世界的ベストセラーだ。
パレートの法則は、色々な人間集団や社会にも当てはまることがわかっている。
たとえば、
・機械の故障の8割は、全部品のうち2割の部品に原因がある
・所得税の8割は、課税対象者の2割が納税している
・都市の交通量の8割は、都市全体の道路の2割に集中している
・物事の本質の8割は、2割を見ればわかる
全体のうち重要な2割を頑張れば、8割の成果がだせる。
このパレートの法則を知った時、自分の完璧主義の存在価値が無いと思った。
それと同時に「もう、こんなにがんばらなくてもいいんだ」と希望を持った。
自分は、周囲から「常に120%の力で仕事して、ボロボロだよね」と言われていた。
周囲の批判が怖くて、誰にも文句を言われないよう、精神的に追い詰められ働いていた。
完璧にできなかった時は、自己嫌悪に陥った。
完璧に仕上げても、誰からも評価されなかった。
職種や部署にもよると思うが、
6~8割の仕上がりで、時間をかけずに片づける要領の良い人の方が評価されていた。
または、優先度の高い2割の仕事をこなし、優先度の低い8割の仕事を、声の弱い人に押し付ける人は昇進していった。
自分はいつも
「仕事を断ると怒られるんじゃないか」
「このぐらい引き受けられないと、仕事ができない人間だと思われるんじゃないか」
と恐れていた。
また、相手から強い口調で言われると思考停止して引き受けてしまい、後になって
「自分が残業して、依頼者が毎日飲みに行ってるのはおかしくないか?」などど後悔していた。
要領の良い人が羨ましかった。
他社に圧をかけるとか、利用するだけ利用するとか、誠意のない人間にはなりたくないが。
優先度の低い8割の仕事の精度を下げたり、
正規ルートで別の誰かに頼むことは効率的で、自分を楽にすると思う。
もし100点を取ろうとしたら、100%の労力が必要になる。
80点で良いなら、20%の労力で済む。
100点を目指すのと、80点を目指すのは、労力が5倍も違うのだ。
完璧主義を抜け出すには、「時間を決める」習慣が有効だ。
何かやる時、たとえば1時間と決めて、時間になったら6〜8割の仕上がりでも終わらせる。
まだ完璧主義が抜けない自分は、この6〜8割が気持ち悪くて、ずるずると時間をかけてしまう。
趣味なら思う存分、時間をかけたら楽しいが、仕事なら優先順位が大切だ。
体力も、時間も、精神も、全部いっぱいいっぱいだと破綻してしまうから。
他人の批判が怖くなくなり、自分を許せるようになって、
完璧主義をやめることができたら。
余裕を持った人生を送れたら、きっと良い気分だろう。
今日も良い1日を。