「かわいそうフィルター」で見てた
みなさん、こんにちは。
最近、「人って、見たいように物事を見るんだな」と思うようになった。
先月、なかなかの猛暑だった、ある日。
日陰が無く、アスファルトの温度が70度を超える中、シルバーボランティアさん達が植栽の世話をしていた。
地域の70~90歳の御婦人たちが、重たいプランターを運んだり、草むしりで立ち上がったり座ったり繰り返している。
たしかに暑いからって草花は放置できないけど、熱射病で倒れちゃうんじゃないかと、気の毒に思っていた。
そこで次の週、手伝いを申し出て、私もボランティア参加させてもらった。
そしたらですね・・・
私は30分も経たないうちに茹でダコみたいになり、頭痛がしてきたのに、御婦人たちは、めちゃくちゃ元気なのである。
ちゃきちゃき、てきぱき、時折大笑いしてる。
年間通して活動していると鍛えられ、体力がつくそう。
また園芸療法の効果で、鬱病が治った人もいるらしい。
私は完全に役立たずで、皆様に慰められるという・・・
私の「かわいそう」って、おこがましいな。
そう思い知った。
私は今まで、色んなことに対して「かわいそう」って思ってた。
過酷な自然環境と向き合う一次生産者の方達。
毒親に育てられる子供達。
戦争をしている国の人達。
募金箱を抱え何時間も立ってる子供達。
優しさを食い物にされる善良な人達。
でも。
相手を勝手に「かわいそう」って思う自分の方が、かわいそうな人間だと思った。
ずっと自分のことを憐れんで生きてきたから、「かわいそうフィルター」で物事を見るのだろう。
皆、それぞれの人生を精一杯生きてる。
山あり谷ありで、人生どん底に落ちても、這い上がる。
なのに、私の尺度で「かわいそう」なんて見られたら、大迷惑だろう。
40度近い炎天下の中、へろへろになった私に大切なことを気づかせてくれた、元気なシルバーボランティアの皆様。
「暑い中かわいそう」なんてとんでもない、本当にカッコよかった。
心から尊敬します。
今日も良い1日を。