「かわいそうフィルター」で見てた

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Photo by Anton Darius on Unsplash

 

みなさん、こんにちは。

 

最近、「人って、見たいように物事を見るんだな」と思うようになった。

 

先月、なかなかの猛暑だった、ある日。

日陰が無く、アスファルトの温度が70度を超える中、シルバーボランティアさん達が植栽の世話をしていた。

地域の70~90歳の御婦人たちが、重たいプランターを運んだり、草むしりで立ち上がったり座ったり繰り返している。

 

たしかに暑いからって草花は放置できないけど、熱射病で倒れちゃうんじゃないかと、気の毒に思っていた。

そこで次の週、手伝いを申し出て、私もボランティア参加させてもらった。

 

そしたらですね・・・

私は30分も経たないうちに茹でダコみたいになり、頭痛がしてきたのに、御婦人たちは、めちゃくちゃ元気なのである。

ちゃきちゃき、てきぱき、時折大笑いしてる。

 

年間通して活動していると鍛えられ、体力がつくそう。

また園芸療法の効果で、鬱病が治った人もいるらしい。

 

私は完全に役立たずで、皆様に慰められるという・・・

 

私の「かわいそう」って、おこがましいな。

そう思い知った。

 

私は今まで、色んなことに対して「かわいそう」って思ってた。

 

過酷な自然環境と向き合う一次生産者の方達。
毒親に育てられる子供達。
戦争をしている国の人達。
募金箱を抱え何時間も立ってる子供達。
優しさを食い物にされる善良な人達。

 

でも。

相手を勝手に「かわいそう」って思う自分の方が、かわいそうな人間だと思った。

ずっと自分のことを憐れんで生きてきたから、「かわいそうフィルター」で物事を見るのだろう。

 

皆、それぞれの人生を精一杯生きてる。

山あり谷ありで、人生どん底に落ちても、這い上がる。

 

なのに、私の尺度で「かわいそう」なんて見られたら、大迷惑だろう。

 

40度近い炎天下の中、へろへろになった私に大切なことを気づかせてくれた、元気なシルバーボランティアの皆様。

「暑い中かわいそう」なんてとんでもない、本当にカッコよかった。

心から尊敬します。

 

今日も良い1日を。