目を逸らしたくない、祖母のむごい戦争
みなさん、こんにちは。
さて、10年前に沖縄の小学校で見て、驚いたポスターがある。
それは沖縄戦のモノクロ写真で、日本兵の遺体が大きく写っていた。
東京の小学校なら、「子供がショックを受ける」と保護者からクレームが寄せられそうだと思った。
祖母も、戦場のむごたらしい描写を、そのまま孫たちに聞かせた。
あまりに残酷で「もう聞きたくない!見たくない!」って思う時もあるけど、その生々しさによるショックが、今、私に戦争を考えさせていると思う。
私も「命が失われた」「亡くなった」という「ぼかし表現」を避けたくて、「死んだ」と書いてる。
学徒隊の子供達をはじめ、故郷を守りたい純粋な想いを利用された人達。
たくさんの人達が、戦場を逃げまどい、最後は誰にも守ってもらえず死んでいった。
真面目で善良な人が、その優しさを利用されて、命を軽く扱われるのが、たまらなく苦しい。
これからも忘れずに、考え続けていきたい。
沖縄戦で犠牲となった、すべての人に、哀悼の意を表したい。
大人になってから、祖母に聞いてみたことがある。
「戦争で、たくさんの人の遺体が積み上げられてた場所が観光地になって、内地(本島)から来た観光客が、そんなことも知らずに笑ってはしゃいでるよね。おばあは、どう思ってるの?」と。
祖母は顔をくしゃくしゃにして笑いながら、こう答えた。
「みなさん沖縄にいらしてくださるのは嬉しいさ。
あんなに悲しいことがあった場所で、若い人たちの笑い声がするのは、とても嬉しい」
・・・ひととおり沖縄戦のことを書き終えたら、美味しいお店や、魚がたくさん泳いでる場所も書こうと思う。
沖縄に遊びに来てくれた人が、たくさん楽しい思い出を作ってくれたら、平和で、幸せで、嬉しい。
今日も良い1日を。