働く子供達と搾取工場とカゴメの英断
みなさん、こんにちは。
今日はこどもの日。
初めて子供の労働を見たのはフィリピンだった。
小さな船で10~13歳くらいの男の子が忙しく働いてた。
最初は、船頭のオジサンの息子だと思ってた。
でもオジサンは船のモーターを操作するだけで、あとは男の子を怒鳴ってばかり。
親子じゃないとわかり、男の子にそっとチップを渡した。
炎天下、汗だくの男の子が気の毒で。
すると男の子は、即座にオジサンに全額を届けてしまった。
偉そうに怒鳴ってるオジサンには渡したくなかったのに。
でも彼らのルールがあるのだと思った。
船頭のオジサンも痩せ細ってた。
島では、平日も週末も関係なく、ただ茂みに座ってる大人や子供がいた。
後日ガイドから、仕事にありつける子供は幸運なのだと聞いた。
初めてホームレスの子供を見たのはベルギーだった。
EU本部がある華やかな観光都市なのに、衝撃だった。
2月の寒空、隣に小さな子供。
周辺ではジプシーの子供達が歌いながら観光客を取り囲み、リュックから金目のものを抜き取る事件が多発してた。
書いてて胸が痛い。
何かがおかしい。
日本も戦前は子供が働いてた。
前金と引き換えに製糸工場へ引き渡された娘たちが、結核や衰弱で死ぬほど過酷な労働環境で働いた。
その生糸輸出が日本の近代化を支えた。
国力が弱いと、子供達が労働力として搾取されてしまう。
ひとつ、嬉しかったニュースがある。
ウイグルの強制労働の恩恵を受けていると指摘されてる日本企業(ユニクロ、無印良品など)が沈黙する中、
私はカゴメという企業が好きになった。
この声が大きくなったら、他の日本企業も追随してくれるかもしれない。
世界中の子供が安心して暮らせる世界でありますように。
1歩づつ。
今日も良い1日を。